ワコムのテクノロジー
WILL™
Digital Ink
WILL™は、デジタルインクデータを表示および保存するための規格であり、デジタルインクアプリケーションにおける新しいレベルの創造性への扉を開きます。
Wacom Ink Layer Language(WILL™)の概要
WILL™とは、ワコムの汎用的なインクプラットフォームおよびSDKセットです。WILLは、デジタルインクを表示するためのエンジンとしてだけでなく、さまざまな汎用インクデータストリームをリアルタイムで正確かつセキュアに取り込むための手段へと進化しました。WILLは現在、筆圧や筆跡といった情報を含む汎用インク機能を既存のアプリケーションに統合するといった革新的な新機能の創造に取り組むすべての開発チームにとって、事実上の業界標準となっています。
WILL™の仕組み
WILL™は、さまざまな汎用インクデータストリームを取り込んで安全に保存します。これにより、インクコンテンツの作成者、その正確な方法、場所、および日時に関するコンテキストが提供されます。また、WILL™では、筆圧や筆跡の情報を利用した正確な汎用インクのデータを美しい視覚的表現へと変換します。ペン対応デバイスを使用すると、汎用インクアプリケーションを動作させることができ、業務プロセスにおける多要素認証から医療機関の電子カルテ入力に至るまで、あらゆる用途に使用できます。
WILL™ 3.0 - ユニバーサルインク
WILL™ 3.0は、ユニバーサルインクの可能性を追求し、まったく新しい世界を切り開いています。その理由は、WILL™ユニバーサルインクデータフォーマットが拡張現実や仮想現実だけでなく、実世界でも十分に活用できるようになったことにあります。その用途は、顧客体験、ワークフローの最適化、ドキュメント管理、アート、デザイン、科学、音楽、その他多数の分野に広がります。
意味をもち、正確で汎用性のあるインクデータ
WILL™ 3.0では、作成物の意味上のコンテキストや作成者をインクデータと結び付けることが可能です。つまり、字を書き込むと電子ペンの筆跡の意味との関連付けが行われます。これによって、WILLという単語が含まれた文書がWacom Ink Layer Languageテクノロジーの説明であるのか、Willさんという人に関する記事であるのかをアプリケーション上で理解することができます。
また、電子ペンで生成されるすべてのデータストリームを取り込むことで情報の精度を高めているため、たとえば、電子サインの精度を経時的に検証したり追跡したりすることができます。さらに、WILL™ 3.0では、電子ペンの筆跡の相対深度を拡張現実および仮想現実環境内で作成したり記録したりすることもできます。そのため、3Dインクアプリケーションに最適です。