メモ取りの心理学

 

 

メモを取ることは様々な職業に役立つスキルです。聞いたことをすばやく理解し、的確なメモを取るには、それなりの技術が必要です。練習を積み重ねてメモ取りをマスターすれば、生産性を伸ばし、日々の業務をスムーズに進められます。従来の手書きのメモは、情報の記録、記憶、共有という点で最も効果的であることをご存じでしたか。このページでは、メモを取ることが重要なさまざまな職業や業務を例にして、その理由を紹介します。

記者や裁判所速記官

記者は、手短なメモをすばやく作成するために、速記を使い、独自の略語を編み出すこともあります。速記法の一つであるティーライン式速記法では、よく使われる単語を記号で表します。記者は聞き取った内容を速記記号で走り書きし、後からパソコンで文字起こしをします。

裁判所速記官は、裁判傍聴にレコーダーやパソコンを持ち込めません。発言内容を一字一句漏らさずにメモするために、速記の技術が欠かせません。パソコンで打ち込むのは、後からです。速記の技術を使うほど、一分あたりにメモできる文字数は増えます。

パソコンで会話の内容を記録すると、物理的にも心理的にも隔たりができるため、話に集中できずに要点を見過ごしがちになるという研究結果が次々に発表されています。昔ながらの手書きメモをすることで、記者は事件の詳細を漏らさずに、集中して取材を続けられます。

学生や生徒

パソコンではなく、紙に手書きでノートを取ると、授業の内容が頭に入りやすいことが、いくつもの研究で分かっています。様々な科目を受ける学生には、手書きでのノート取りは必須の学習方法です。キーボード入力ではなく、ペンを動かして書き込むことで、学習テーマを総合的に理解でき、クリティカルシンキング(批判的思考)の能力が高まるといわれています。手書きはパソコンよりも図が書き込みやすく、分かりやすいノートになるからではないかと、研究者は分析しています。

また、手書きするときは教員の説明を自分なりの言葉に置き換えて書き込む傾向があり、書きながら頭の中で内容を解釈することに繋がっています。手書き文字をテキスト化するアプリもあるので、わざわざパソコンを教室や講堂に持ち込む必要もありません。

弁護士

クライアントとの面談で取ったメモを後から見直すのは、弁護士の仕事の重要な部分でもあります。法律相談では常に相手の言葉に注意深く耳を傾ける必要がありますが、発言を書き取ることに夢中で、クライアントへの態度がおざなりになるようでは本末転倒です。そうなると、やはり速記や略字が活躍します。事実確認は弁護士にとって何よりも大切な仕事なので、内容の要点をまとめて記録することが得意です。一つの事案に複数の関係者が関わっていることも多いので、記録をすぐにチームで共有する必要があります。そうしないと、クライアントに同じ話を何度も繰り返させることになります。そこで、スマートペンとInkspace アプリで手書き文字をテキスト化すると便利です。デジタル化したメモは弁護士事務所内でスムーズに共有できます。

ノート取りのプロ

ノート取りのスキルを究めて、それを教えることを仕事にしている人たちもいます。ノート取りのプロは、大手企業のコンサルとして組織内の教育や作業効率を改善する技術を指導しています。アイデアを自由に膨らませるためには、用紙に余白を残しながら書くとよいというのが、プロのアドバイスです。自分が必要だと思うより多くのページやスペースを割くことで、ごちゃごちゃしたメモになるのを防ぎ、後から読み返したときにアイデアや会話がすぐに思い出せるようになります。

大見出しと小見出しを使い分け、テーマごとに色分けし、吹き出しや囲み線などを使用することで思考を整理します。整理された内容は覚えやすいものです。ノート取りのプロによれば、区切りの線を引いたり、日付やイラストをページに書き入れたりするだけでも、いったん立ち止まって考えるチャンスになります。それによって、細かい要点の見落としを防ぐ効果があるといいます。

ワコムのスタイラスペンとスマートパッドで、上手なメモ取りを

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