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子どもたちの未来を応援する2

将来への可能性を広げ、
希望をつないでいく「CREATEプログラム」

 

 

カナダにあるシスラー高校では、2D/3Dアニメ―ション、ゲームデザイン、映像制作が無償で学べる「CREATEプログラ」を提供しています。ワコム・カナダは、2020年の立ち上げ時よりパートナーとして参画し、プロジェクトのサポートを軸に、クリエイティブ業界へのキャリアパス支援を目指した包括的な取り組みに携わっています。

この取り組みを率いるのは、カナダ全土のセールスを担当するDave Boltonです。初めて制作に取り掛かる時にも、プロとして業界で活躍する時にも、生徒たちの成長や成功とともにワコムの道具があることが大きな喜びであるとDaveは語ります。生徒たちが自らの可能性に気がつき、将来への希望をつないでいけるように。CREATEプログラムは、Daveにとって、ワコムが大切にするライフロング・インクを実現する取り組みです。

CREATEプログラムとはどのようなプログラムですか?

Dave:CREATEプログラムは、カナダのマニトバ州ウィニペグにあるシスラー高校の取り組みです。2D/3Dアニメ―ション、ゲームデザイン、映像制作といった経験を通して、さまざまなクリエイティブスキルを身につけ、進学やクリエイティブ業界へのキャリアパスを支援する無償のプログラムです。経験不問で、9年生(13-14歳)から参加することができます。

ワコムは、パートナーの一社としてCREATEプログラムに携わっています。毎年新しいプロジェクトを支援するほか、プロのアーティストによる講演会の開催や、CREATEプログラムを通して制作した作品の完成を祝う表彰式をサポートしています。

 

ワコムが参画することになったきっかけは?

Dave: CREATEプログラムの創設者で、アニメーションの指導者でもあるJamie Leducが、ニコロデオンと「オレンジ・ツリー・プロジェクト」という取り組みを行っていました。高校を卒業した生徒たちが、ニコロデオンのアーティストからアニメーション制作の指導を受けることができるプロジェクトです。これに感銘を受け、どうにかワコムがプロジェクトに関わる方法はないかと考えていました。そうして2020年、Jamieがシスラー高校でCERATEプログラムを開始することになり、パートナーとして参画することが叶いました。

CREATEプログラムにはどのような生徒が参加しているのですか?

Dave:  シスラー高校は経済的に困難を抱える地域にあり、生徒たちの多くは、新品のパソコンや制作に必要な道具を購入する余裕がありません。また、CREATEプログラムに参加する生徒の多くはカナダ人一世で、親が複数の仕事を掛け持ちしているなどで、きょうだいの面倒をみたり、家事の手伝いをしたり、家庭で多くの役割を担っていることがあります。CREATEプログラムは、希望すれば誰でも無料で参加することができ、教室は朝8時から午後4時半まで開いています。生徒たちが自分の可能性を諦めることなく、安心して学び、制作に取り組めるプログラムになっています。

ワコムは毎年どのようにプロジェクト支援しているのでしょうか?

Dave: CREATEプログラムは、生徒主導で、どのようなプロジェクトに取り組むかというところから自分たちで考えます。毎年、生徒たちは自分たちが作りたいものを選び、ワコムは生徒たちが決めたプロジェクトのひとつをサポートします。

2022-2023年度は、カナダ人権博物館と協働し、ティーンエイジャーのメンタルケアをテーマにしたウェブコミック『Depth of Mind』を制作しました。生徒たちは、制作のスケジュールやプロジェクトリストの作成から取り組み、実際の制作現場の環境を自然と学んでいきました。また、プロダクション・デザイナーのJason Scheier氏がプロジェクトメンターを務め、現場で活躍するプロから学ぶ機会を得ました。

プロジェクトでは、生徒それぞれが自分のアイデアを持てるようサポートし、自分で決断し、仲間と協力する方法を学びます。例えば、背景美術を担当する生徒がいれば、キャラクターデザインを担当する生徒もいて、プロジェクトを成功させるためにはお互いが協力しなければなりません。上級生が下級生をサポートする機会もあり、チームビルディングの役割も担っています。

”Depth of Mind - To Dive into The Psyche” By CREATE FOR THE WORLD

プロジェクトを通して、生徒たちに変化はありましたか?

Dave: 『Depth of Mind』は、学校になじむこと、いじめを経験すること、内なる強さを見つけることなどをテーマにしています。パンデミックの影響について話した時には、多くの生徒が、学校へ行けなかった時期の社会的孤立が辛かったことを話していました。会話の中で、涙を流す生徒もいました。その結果、生徒たちはみんなが共感できるようなアイデアにたどり着くことができました。私は、全員がクリエイティブだったからだと思っています。創造性という共通項があるからこそ、生徒たちは違うことよりも似ていることの方によく気がつくのです。大げさに聞こえるかもしれませんが、クリエイティブなことに取り組むことは、彼らにとってある種のセラピーなのだと思います。

毎月の会議でも生徒たちの成長を実感します。新学期が始まったばかりの9月には、恥ずかしさから視線をそらせていた生徒が、プロジェクトが終わる頃には、会話をリードし、ジェイソンと私を見て、積極的に話してくれるんです。本当に感動します。

CREATEプログラムは、生徒たちの進路支援としても重要な役割を担っているのですね。

Dave: 経済的困難に直面している生徒にとっては特に、プログラム修了後の進路支援が重要です。2023年11月、ワコムはシュローダー財団とのパートナーシップを通じて、60名の生徒にWacom Cintiq Pro 16を贈呈しました。イベントはサプライズで行われ、贈呈が発表されると、教室中に歓声があがり、感極まって涙する生徒もいました。これまでは教室での制作に限られていた生徒たちが、突如、自宅でプロ仕様の道具を使って制作を続けることができるようになったのです。製品を手にした生徒の一人は、「これで学び続けることができ、キャリアを諦めずに済みます」と涙を流して喜んでくれました。生徒たちの多くがカレッジや大学への進学を望んでおり、今回の贈呈は彼らの進路希望を後押しするものになったと思います。

CREATEプログラムを目指して、シスラー高校への入学を希望する子どもたちも増えているそうですね。

Dave: シスラー高校では、毎年3月にAnijamというアニメーションのイベントを開催しています。CREATEプログラムの生徒たちと一緒に、5、6年生(9-11歳)と交流する機会があり、そこでアニメーションに興味を持った生徒たちがCREATEプログラムへの参加を希望して、シスラー高校に入学するという流れが生まれています。

生徒たちが小さい頃からワコム製品の使い方を学ぶ姿を見るのは感動的で、心から嬉しく思います。CREATEプログラムによって、生徒たちは制作の知識と経験を積み、プロフェッショナルの道へ進んでからも、そこで学んだことを応用していくことができます。私にとって、CREATEプログラムは、ワコムが大切にするライフロング・インクを体現する取り組みです。私たちは、プログラムへの責任があると同時に、プロジェクトを通じて生徒たちと関わることができる特別な機会を与えてもらっています。ワコムの道具が生徒たちの成長の一助を担えていることが光栄ですし、このような取り組みを実現できる会社の一員でいられることに感謝しています。

CREATEプログラムの生徒たちは、クリエイティブ業界においても技術に長けたアーティストとして広く知られています。在学中に有名スタジオでのインターンシップや制作の仕事に従事する学生や、卒業後、業界最大手のスタジオに採用される学生もいます。

この春、アメリカ・カリフォルニア州バーバンクにあるニコロデオン・スタジオでプレゼンテーションが行われ、生徒の各チームがニコロデオンの役員や来賓を前に最終プロジェクトを発表します。生徒たちが自分たちで制作した作品を発表する姿を目にできるのは、とても嬉しいことです。生徒たち自身が自分たちの成果を誇りに思っていると同時に、私も彼らのプロジェクトに参加できたことをとても光栄に思っています。

 

今後の取り組みについて教えてください。

Dave:  9月の新学期に合わせて、毎年新しいプロジェクトが始まります。ワコムとしては、メンターシップや道具の提供を通して、クリエイティブな学習の枠組みを引き続き提供します。主体は生徒たちのため、私たちは、生徒たちを励ますことはあれど、指示することはありません。彼らは本当に自ら成長していきます。毎年9月がやって来るのを楽しみにしています。

CREATEプログラムの生徒たちは、ワコム・カナダのソーシャルメディアチームと連携し、コンテンツの制作や投稿も行っています。さまざまなクリエイティブの経験を積みながら、生徒たちは成長を続けていきます。

プロジェクト一覧

Social Initiativesの現在地とこれから:5年間の取り組みを振り返って

Social InitiativesのこれからをワコムのMeaningful Growth(意味深い成長)につなげるため、CEOの井出とともに5年間の活動を振り返ります。

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私たちの灯り‐Focus: The Autistic Superhero Loves Comic Art!/Yvonne Wan

チームメンバーやコミュニティーの方々の作品を紹介する「私たちの灯り」。自閉症のスーパーヒーローを描いたYvonne Wanさんの作品を紹介します。

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将来への可能性を広げ、希望をつないでいく「CREATEプログラム」

ワコム・カナダは、シスラー高校が提供する「CREATEプログラム」にパートナーとして参画し、クリエイティブ業界へのキャリアパス支援を目指した包括的な取り組みに携わっています。

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私たちの灯り‐Join The Journey/Arian Rahmatzai

チームメンバーやコミュニティーの方々の作品を紹介する「私たちの灯り」。ワコムでインターンを体験したArian Rahmatzaiさんが、日本をテーマに描いた作品を紹介します。

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クリエイターになりたい-子どもたちの未来を応援する1

クリエイターになりたいという子どもたちの夢はチームメンバーの心の灯りと重なり、多くの取り組みにつながっています。鹿児島県錦江町のアニメーション制作ワークショップに協力しました。

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クリエイターが安心して創作を続けられる世界を目指して/Wacom Yuify

目に見えないマイクロマークを作品に埋め込むことでクリエイターの創作の証を記録するサービス、Wacom Yuify。地域や文化によって異なるクリエイターの要望に応えようと開発を進めています。

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デジタルインクテクノロジーをより多くの人に届けたい/中国での取り組み

デジタルインクテクノロジーの認知拡大と普及を目指すInk Division。中国で唯一のプロダクト・マネージャーとして挑戦を続けるラニー・ジャンに取り組みに対する思いを聞きました。

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wacom

私たちの灯り‐昼下り海辺で/sammy

「私たちの灯り」では心の灯りをテーマにチームメンバーの作品を紹介してきました。今回は「かくこと」を軸にともに取り組みを進める神奈川県大磯町のアーティストによる作品を紹介します。

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wacom

誰もが創造力を発揮できる場を/ワコム・エクスペリエンス・センター

コミュニティーとの交流を目的に生まれたワコム・エクスペリエンス・センター・ポートランド。その旗振り役を務めるメーガン・デイビスの心の灯りとともにこれまでの成長を振り返ります。

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ただここで起こることがすべて/コネクテッド・インク2022

二つの大きな問いかけとともに開幕したコネクテッド・インク2022。東京で開催されたいくつかのセッションを紹介しながら振り返ります。

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私たちの灯り‐光を運ぶ風/棕櫚

「私たちの灯り」では心の灯りをテーマにチームメンバーの作品を紹介してきました。今回は「かくこと」を軸にともに取り組みを進める神奈川県大磯町のアーティストによる作品を紹介します。

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「かくこと」を支え続けたい/大磯町との取り組み

神奈川県大磯町とのコラボレーションは「かくこと」を軸に町全体の取り組みへと広がりをみせています。担当するクリエイティブBUの坪田直邦に話を聞きました。

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コネクテッド・インクという多面体の側面-2

チームメンバーの心の灯りを起点に、コネクテッド・インクという多面体の一面を覗いてみます。二人目は、Corporate Engagementを担当する桧森陽平です。

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コネクテッド・インクという多面体の側面-1

チームメンバーの心の灯りを起点に、コネクテッド・インクという多面体の一面を覗いてみます。一人目は、2016年から企画運営の中心的役割を務めるハイジ・ワンです。

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社会に存在する障壁を乗り越えるには?/コール・アンド・レスポンス

2021年9月、ワコムは、株式会社ヘラルボニーと一般社団法人コネクテッド・インク・ビレッジと共に、「コール・アンド・レスポンス」(呼びかけと呼応)という新たな取り組みを始めました。

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余韻の中に残るもの/コネクテッド・インク2021

当日行われた70近いセッションの中からオープニングとフィナーレを振り返り、コネクテッド・インク2021がもたらしたものについて考えてみます。

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私たちの灯りー“The spark of love” by Jacky Yang

「心の灯り」をテーマに、二回目となるアートコンテストを開催しました。思いもよらぬ出来事にさまざまな変化が起こる中、今、そして未来へと続くチームメンバーの心の灯りを作品を通して紹介します。

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問いを立て進み続ける/
コネクテッド・インク2020

「コネクテッド・インク2020」は、終わりなき問いを続けていくワコムの新たな覚悟であり、挑戦の始まりでした。

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物語をつないでいく舞台「ステージKOPPA」

コネクテッド・インク2020の舞台として制作された「ステージKOPPA」。多様な場面に応じて、形や役割を変化させ、そこで起こるさまざまな物語をつないでいくステージです。

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私たちの灯りー“Mam and Dad’s Child Interest” by Stella Wang

「心の灯り」をテーマに、二回目となるアートコンテストを開催しました。思いもよらぬ出来事にさまざまな変化が起こる中、今、そして未来へと続くチームメンバーの心の灯りを作品を通して紹介します。

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私たちの灯りー秋山でのひととき/山本高廣

私たちの取り組みで大切にしている「灯り」をテーマに、チームメンバー(社員)を対象にしたアートコンテストを開催しました。チームメンバーによる投票で選ばれた三作品を紹介します。

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ステイホーム期間中に小学生向けオンラインお絵描き教室を開催

新型コロナウィルス感染拡大防止のため、外出自粛をしていた子どもたちに何か楽しい時間を提供したい。FC KAZOとイラストレーター・すいいろさんと共に、小学生を対象としたオンラインお絵描き教室を開催しました。

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サッカーを通じたワコムの新たな取り組み

FC KAZOと共にチームと地域を育てたい。ワコムは埼玉県加須市のフットボールクラブ「FC KAZO」のオフィシャルパートナーとして活動を支援しています。

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私たちの灯り-"The spark is in you! Mirror portraits during times of isolation" by Oliver Madlener

私たちの取り組みで大切にしている「灯り」をテーマに、チームメンバー(社員)を対象にしたアートコンテストを開催しました。チームメンバーによる投票で選ばれた三作品を紹介します。

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休校中の子どもたちにオンライン・スケッチノーティング講座

新型コロナウイルス感染拡大防止による休校中の子どもたちを対象に、ドイツのチームメンバーがオンラインワークショップ「Young Wacom」を開催しました。

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カスタマーサポートを通じてアーティストの「人生」を応援したい

アメリカでカスタマーオペレーションを担当するアレックス・ダフィーは、アーティストを支援する新たなプログラムを立ち上げました。このプログラムを立ち上げるきっかけとなったアーティストのデボン・ブラッグ氏との物語について、アレックスに聞きました。

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3.KOPPAのはじまり/
「旅するKOPPA」の物語

KOPPAのはじまりは2019年4月。伊藤さんの展示制作がきっかけでした。展示後も「また誰かに使ってもらえるものにしたい。」KOPPAに込められた思いをお聞きしました。

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2.もう、壊さなくていい/
「旅するKOPPA」の物語

自分たちで組み立てて、広げて、しまって、また一緒に旅に出る。壊すのが当たり前であった展示什器の在り方を大きく変えた「旅するKOPPA」が誕生しました。

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1.「KOPPA」との出会い/
「旅するKOPPA」の物語

建築現場の端材を活かせないかと、建築家の伊藤維さんの呼びかけで生まれた家具「KOPPA」。ワコムとの出会いは小さな偶然がきっかけでした。

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私たちの灯り-“That Spark Inside”
by Simone Wolters

私たちの取り組みで大切にしている「灯り」をテーマにアートコンテストを開催しました。作品を通して、チームメンバーが大切にしている心の灯りの存在を紹介します。

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未来のエンジニアたちにマーケティングの講義

東京工業高等専門学校で技術者を目指す学生を対象にマーケティングの講義を行いました。

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一台に最後まで責任を持つ
セールス担当の取り組み

高校生のデジタルコンテンツ制作支援のため、倉庫に眠るペンタブレットを高校のクラブ活動や学校対抗のコンテストの副賞として毎年贈呈しています。

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未来の教育を考える
ライフロングインク×AI

学習中の視線データとペンの動きから、生徒個人の学習特性を明らかにし、個人に合わせた学習環境を提供する「教育向けAIインク」を開発しました。

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授業をもっと楽しく、クリエイティブに
Wacom Intuosを学校に導入

ブルガリアで働くソフトウエアデザイナー、ヨアナ・シメノヴァは、子どもたちのITクラスをもっと楽しくしたいとWacom Intuosを学校に導入しました。

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サステナビリティに関連した当社の規範、
方針、体制等

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