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2016/03/31

ワコム、マイクロソフトと共にデジタルペン方式の互換性拡大を促進“Universal Pen Framework (UPF)”具体化へ前進

株式会社ワコムは、米・マイクロソフト社から「Microsoft Pen」プロトコルのライセンス供与を受けることで合意しました。今後ワコムは、当社独自の「アクティブESTM 方式」と「Microsoft Pen」の 両方のプロトコルを1本のペンに搭載することが可能となります。これにより、マイクロソフト社が新たに提供するWindows Inkを使用する際の利便性も高まり、当社が運営する“Universal Pen Framework (UPF)”は、新たなステージへと前進します。ワコムは今年後半のホリデーシーズンでの導入を目指し、両プロトコルを使用したペンを開発します。

当社代表取締役社長兼CEOの山田正彦は、次のように述べています。
「業界で最も普及している、マイクロソフトとワコムによるデジタルペンの両プロトコルが、1本の ペンに搭載され、必要に応じて切り替えて使えることは、実に画期的です。複数のプロトコルを サポートすることによって、Windows 10デバイスをお持ちの方がWindows Inkを使って、メモを とったりクリエイティビティを発揮したり、生産性を上げたりすることが迅速かつ簡単にできるようになります。ワコムは、モバイル機器・サービスに最適のインターフェースツールとしてデジタルペンを訴求しており、人々のクリエイティビティを媒介し、アイデアを書きとめ共有することで進化させるデジタルインクも熟知しています。デジタルペンとインクが持つ魅力によって『デジタル文房具時代』の到来を加速させるために、マイクロソフト社をはじめ、各社と協力していきます。」

マイクロソフト社のWindows Developer Platform担当コーポレート・バイス・プレジデントのKevin Gallo氏は、次のように述べています。
「Windows Inkは、人々が考えたことをすぐさま行動に移すのをお手伝いします。Windows 10のデバイスでペンを使うと、だれもが楽しく、積極的でクリエイティブに、そして能動的になります。このたびの両社合意により、ペン搭載のWindows 10デバイスをお使いのほぼすべてのお客様がWindows Inkの素晴らしさを体験できることでしょう。」

ワコムは2014年から、「アクティブES TM 方式」に基づくソリューションをOEM各社に提供してきました。一方で、“UPF 2.0”の名のもと、マルチ(複数)プロトコルに対応したペンの開発を進め、タッチコントロールICメーカー、ディスプレイデバイスメーカー、プラットフォーム開発業者など主要IT企業とともに、異なるデジタルペンプラットフォーム間でのインターオペラビリティ(相互に利用できること)の確保に努めてきました。

“UPF 2.0”に準拠した本合意により、ワコムが、「アクティブES TM方式」と「Microsoft Pen」の両方のプロトコルに対応し、お客様の要望にそって自由に選べる、複数のプロトコルに対応したソリューションを製造することが可能になります。これにより、コミュニケーション、感情の表現などからビジネス、教育、エンターテインメントなど、人々の日常生活の様々な面で広範に使いこなせる有用なツールとして、デジタルペンとインクの普及が加速することが期待されます。

ワコムは去る1月7日、デジタルインクの活用を推進する「Digital Stationery Consortium(DSC)」について、説明会を行いました。デジタルペンのプロトコルに関する本合意は、シンプルで高品質な「デジタルペンとインク体験」の実現へ向けた大きな一歩であり、「Digital Stationery Consortium(DSC)」においても重要な柱となるものです。


【ワコムについて】
株式会社ワコム(東証一部:6727)は、1983年に創業し、現在では日本を含めた全世界150 カ国以上で製品を販売しています。これまで、よりクリエイティビティに富んだ世界を実現するための製品をお届けする中で、世界中のデザイナーやクリエイターの方々のご愛顧を頂いて成長してきました。当社のペン&タッチタブレット、液晶ペンタブレット、モバイルクリエイティブタブレット、スタイラス製品、そして各種デジタルインターフェース機器は、デジタルアート、映画、特殊効果、ファッション、商品デザインなどの分野で幅広く利用されています。当社はまた、若手のデザイナーやクリエイター育成をサポートする多くの活動にも参画しています。

当社の培ってきた技術をモバイル端末用途に最適化したWacom® feel IT technologiesは、各社が展開するスマートフォン、タブレット端末、電子書籍端末など様々な製品群にコンポーネントとして採用されています。ECADシリーズは、主に国内製造業向けに提供している電気設計用CADソフトです。

以上のように、当社が提供する技術は、ビジネスからホームユースまでのさまざまなシーンで、デジタルコンテンツクリエーション、医療・教育・金融などの分野で利用されています。

※ワコム、ECAD、ECAD dio、Wacom feel IT technologiesは株式会社ワコムの商標または登録商標です。
※その他、本書に記載されている会社名または製品名は、各社の商標または登録商標です。
※本書に記載されている内容は発表時点のものです。やむをえない事情で当日の内容に変更が生じる場合があります。

<報道機関からのお問い合わせ先>
株式会社ワコム 広報室
電話:03-5337-6702
Eメール:wacom-pr(at)wacom.co.jp