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2021/11/15

クリエイターやアーティストが、権利を守りながら作品を安心して公開し、ライセンスや対価の授受、共同制作などを可能にする仕組みを開発

株式会社ワコムは、クリエイターやアーティストが、自ら制作した作品の権利を確実に守りながら、デジタルコンテンツとして公開し、違法コピーを心配せずに流通して対価を得たり、ライセンスの授受を通して、ほかのクリエイターやアーティストと共同で作品を制作できる仕組みを開発しました。 この仕組みを使ったサービスのMVP(ミニマム・バイアブル・プロダクト)版リリースを2022年春に予定しています。

デジタルアート作品は、違法コピーを確実に防ぐ有効な手段がなく、クリエイターやアーティストが、権利を守りながら作品を公開、流通して対価を得られる環境が整っていません。ワコムでは、この環境を整え、安心して作品を公開し、新たな機会や対価を得ることに加え、創作活動をさらに豊かなものへと高めていただけるよう、本サービスを提供していく予定です。また、適切なライセンスの授受によって、複数のクリエイターたちが得意の技法を持ち寄ってコラボレーション作品に取り組み、それぞれのクリエイターの貢献した部分を切り分けて権利を設定することも可能にします。

ワコムは、検証可能な情報に紐づけてクリエイターやデジタル作品に発行する自己主権型IDと、「ウォーターマーク(電子透かし)」技術、ワコムのデジタルサイン技術を組み合わせて、上記環境を構築、本サービスを提供します。また、本サービスの利便性と利用価値を高めるため、相互補完的な技術やサービスを展開するパートナー各社と連携できるよう、API(アプリケーション・プロトコル・インターフェース)を開発・提供します。

11月16日(火)から開催の「コネクテッド・インク」に先駆けて、本サービスのコンセプトに加えて、 スタートバーン株式会社が構築するアートのためのブロックチェーンインフラ「Startrail」、デジタル コンテンツプラットフォームを運営するピクシブ株式会社の「VRoid Hub」、「pixivFACTORY」、 「pixiv Sketch」、「pixivFANBOX」などと組み合わせた、ユースケースコンセプトを公開いたしました。

取組みの紹介資料:
https://speakerdeck.com/wacom_creative_rights_initiative_jp/creative-rights-initiative-introduction

11月17日(水)には、ワコムが「コネクテッド・インク2021」で出展するオフラインブースや、 トークセッションで、本サービスの内容をご紹介します。


【ワコムについて】

株式会社ワコム(東証一部: 6727)は、デジタルペンの技術を通して、「デジタルで描(書)く」体験をお客様の様々な二ーズに合わせてお届けする、「テクノロジー・リーダーシップ・カンパニー」です。ワコムのペンタブレット製品は、全世界150以上の国と地域で、映画制作や工業デザインのスタジオ、デザイナー、マンガ家などのプロクリエイターから、趣味でイラストや写真加工を楽しまれる方まで幅広くご愛用いただいております。また、「書いて学ぶ」ことが欠かせない学校や塾など教育の現場、医療現場での電子カルテ等の記入、金融機関等での各種申込書、クレジットカードの電子サイン用にも、ワコムの製品は使用されています。さらには、オフィスや家庭で使われているデジタルペンを搭載したパソコン、タブレット、スマートフォン向けにもワコムのペン技術をOEM提供しており、多くのモバイルIT機器に搭載いただいています。 ワコムはこれからも、最先端技術との連携も視野に入れた新しいデジタルペンの体験と価値をお届けしてまいります。

<報道機関からのお問い合わせ先>
株式会社ワコム 広報室   Tel:03-5337-6702   E-mail: wacom-pr(at)wacom.co.jp