株式会社ワコムは、ワコム独自の「アクティブES ™」と、マイクロソフト社の「Microsoft Pen」プロトコルの両方に対応したスタイラスペンを、「Bamboo」ブランドにて発売すべく開発を進めています。
これは、2016年3月に交わした「Microsoft Pen」プロトコルのライセンスを受け、ワコムが開発を進めているもので、両社の協力のもと最初のスタイラスペンとなります。２つのメジャーなペンプロトコルに対応することで、Windows市場において最も高いペン互換性を有し、何台ものペン対応デバイス（静電結合方式）の間をワンクリックで行き来しながら、Windows Inkをはじめとしたデジタルインクのアプリを自在に使いこなすことが可能となります。
モバイルIT機器の使用に際して生産性を上げたり、クリエイティビティを発揮するために、デジタルペンの果たす役割の重要性が高まっています。ワコムは2014年より、「アクティブES ™」方式のペンソリューションをOEM各社に提供してきました。マイクロソフトも、Windowsデバイスでのインク活用に積極的で2016年にはWindows Inkの提供を開始、コンテンツの作成や編集でデジタルペンが主要な役割を果たしています。両社とも、デジタルインクとデジタルペンが私たちの生活に及ぼし得る、様々なポテンシャルに注目しています。
ワコムでコンシューマー製品事業を担当するシニア・バイスプレジデントのマイク・ゲイは、以下のように述べています。
「デジタルペンに対応したデバイスが増え続け、インクを活用したソリューションも次々と誕生する中、これらをしっかりと有意義な顧客体験に結び付けることが、我々の役割です。開発中のスタイラスペンは、複数の機器間を自在に行き来しながら、Windows Inkや多様なデジタルインク対応アプリの魅力を存分に引き出してくれます。」
ワコムは、2016年10月にデジタルステーショナリーコンソーシアムを設立しました。その目的は、オープンなパートナーシップのもとデジタル文具の採用と市場の成長を促進して、デジタルペンとデジタルインクの持つパワーを最大限に活用することで、多くの人々がクリエイティビティを自在に駆使していける世界を実現することです。1本のデジタルペンで、２つのメジャーなペンプロトコルに対応することは、こうした動きの一環ということができます。
ワコムとデジタルステーショナリーコソーシアムは、本年1月6日、ラスベガスでコネクティド・インクのイベントを行います。このイベントでは、柔軟で多様な応用が可能なデジタルインクの実現へ向けて推進する、WILL™ （Wacom Ink Layer Language）をベースとしたフォーマットの普及と管理に関する活動をご紹介します。
ワコムについて
株式会社ワコム（東証一部：6727）は、1983年の創業以来、日本を含めた全世界150 以上の国や地域で製品を販売しています。これまで、よりクリエイティビティに富んだ世界を実現するための製品をお届けする中で、世界中のデザイナーやクリエイターの方々のご愛顧を頂いて成長してきました。 現在、当社のペン&タッチタブレット、液晶ペンタブレット、モバイルクリエイティブタブレット、スタイラス製品、そして各種デジタルインターフェース機器は、デジタルアート、映画、特殊効果、ファッション、商品デザインなどの分野で幅広く利用されています。また、当社は、若手のデザイナーやクリエイター育成をサポートする多くの活動にも参画しています。さらに、当社の培ってきた技術をモバイル端末用途に最適化したWacom® feel IT technologiesは、各社が展開するスマートフォン、タブレット端末、電子書籍端末など様々な製品群にコンポーネントとして採用されています。さらに、ECADシリーズによって、国内製造業向けなどに電気設計用CADソフトの提供も行っています。このように、当社が提供する技術は、ビジネスからホームユースまでのさまざまなシーンで、デジタルコンテンツクリエーション、医療・教育・金融などの分野で利用されています。
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