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2017/06/28

デジタル文具普及へ向けたパートナーイベント「コネクティド・インク 上海」開催  オープンなエコシステムとパートナーシップを象徴する多様なスピーカーが登壇

株式会社ワコムは、デジタルインクの普及やデジタル文具市場の発展を推進するパートナーイベントである「コネクティド・インク」を、中国・上海で67日に開催しました。

このイベントは、ワコムが昨年9月に設立した、デジタルインクの利用を推進する非営利団体「デジタルステーショナリーコンソーシアム インク(DSC)」の認知拡大と加盟促進を目的としています。

上海では2回目の開催となった本年は、100人を超えるゲストが来場し、新たにDSCボードメンバーとして加盟した富士通クライアントコンピューティング社をはじめ、Eインク社(台湾)、上海ヒーローペン社、ニューロスカイ社(米)からゲストスピーカーが登壇し、今後発展の見込まれるデジタル文具市場への期待が語られました。

また、ワコムの代表取締役社長兼CEOで、DSCのチェアマンでもある山田正彦から、コンソーシアム内に新たに設置された3つのワーキンググループ(WG)が紹介されました。各WGは、デジタル文具の本格的な普及へ向け、テーマごとの推進活動を行っていきます。

  • 「ディベロッパーエンゲージメント WG
    デジタルインクの採用を加速するために、ソフトウェアやソリューションのディベロッパー(開発者、業者)との交流を促進します。

  • 「カスタマーユースケース WG
    アナログ文具事業とデジタル文具事業の橋渡しをタイムリーに実現し、デジタル文具化における投資効果についての精査を行います。

  • 「テクノロジー WG
    今後登場する技術的視点、IoT、クラウド環境、将来的には3次元、仮想現実(VR)、拡張現実(AR)などの視点のもとに、デジタルインク技術とWILL™ に必要となる要件などを定義します。

 

今回のイベントではまた、デジタル文具を支えるデジタルインク技術であるWILL™Wacom Ink Layer Languageの最新版(Version 2.0)が紹介されました。さらに、デジタルインク技術WILL™の採用を促進する「インカソン(インク+ハッカソン)*1」、インクを活用したアプリのオンラインマーケットである「マーケットプレイス」、デジタルインクを活用したアプリ開発に関心のあるスタートアップ企業を支援する「ワコムイノベーションハブ」などの取り組みについても紹介されました。

コネクティド・インクの第一回イベントは、20161月にラスベガスで開催され、上海、ベルリン、東京の合計4都市で催されました。2017年ではラスベガス(1月)、今回の上海(6月)を経て、ベルリンと東京での開催が予定されています。

今回のイベントの詳細や写真等は、下記コネクティド・インクのホームページでもご覧いただけます。
http://connectedink.wacom.com/ja/events/shanghai-2017?lang=switched

*1“Ink”と“Hackathon(コンピュータ・プログラムなどの開発・改良でアイデア・成果を競い合うイベント)”を組み合わせた造語。

 ※ニュースリリースに記載した情報(製品の価格/仕様、サービスの内容など)は、発表日時点の情報です。予告なしに変更されることがありますのであらかじめご了承ください。

 

【デジタルステーショナリー コンソーシアム インク DSC)について】
デジタルステーショナリー コンソーシアム インク (以下、DSC)は、株式会社ワコムが提唱し2016年10月に設立されたデジタル文具の普及や市場の発展を推進する非営利団体です。DSCは、モバイルIT機器が日常的に使用されクラウド環境が充実した現代において、これまで筆記具として使用されてきた「ペンとインク」にデジタル技術を融合し、誰もが自在にアイデアを形にして共有できるようにすることで、新たな体験や価値を提供することを目的として設立されました。参加メンバー各社から製品、アプリケーション、サービスを含む実用的・魅力的な「エコシステム」が提供され、オープンパートナシップのもと、「デジタル文具」として定着・普及させていくことを目指し協力しています。

 

【ワコムについて】
株式会社ワコムは、1983年の創業以来、全世界150 以上の国や地域で製品を販売しています。これまで、よりクリエイティビティに富んだ世界を実現するための製品をお届けする中で、世界中のデザイナーやクリエイターの方々のご愛顧を頂いて成長してきました。現在、当社のペン&タッチタブレット、液晶ペンタブレット、モバイルクリエイティブタブレット、スタイラス製品、そして各種デジタルインターフェース機器は、デジタルアート、映画、特殊効果、ファッション、商品デザインなどの分野で幅広く利用されています。また、当社は、若手のデザイナーやクリエイター育成をサポートする多くの活動にも参画しています。当社の培ってきた技術をモバイル端末用途に最適化したWacom® feel IT technologiesは、各社が展開するスマートフォン、タブレット端末、電子書籍端末など様々な製品群にコンポーネントとして採用されています。

 

Contact Information
株式会社ワコム 広報室
Tel:03-5337-6702
E-mail: wacom-pr(at)wacom.co.jp